通勤に原付バイクを使い始めると会社へスムーズに到着できるので便利すぎるという声を聞きますが、まさにその通りでバス通勤では定番の渋滞も原付バイクなら上手くかわして行けるので快適です。

たしかに原付バイクは非常にコンパクトな車両なので、少々狭い道でもズンズン行けますし近道も通れて会社通勤も楽勝になるでしょう。

ただ便利な原付バイクにも落とし穴がありまして、それは「渋滞のすり抜け」で場合によっては反則金を切られてしまうことがあります。

今回は、原付バイクの渋滞すり抜けで違反になるケースと反則金について解説します。

原付バイクのすり抜けは、主に渋滞時に発生するのが特徴で、ノロノロ運転の自動車を左や右から抜くときに、次のような違反になる可能性があります。

• 信号前の黄色車線越え：進路変更禁止違反で反則金5000円
• 信号待ちの車の間に割り込む：安全義務違反で反則金5000円
• 渋滞の列を反対車線から越えて追い抜く：通行区分違反で反則金5000円

このケースは複合的にやってしまうのが特徴で、とにかく渋滞中の車を追い抜くために右へ左へとヒラヒラ行くうちに違反を重ねてしまうのです。

後方に白バイがいるのに本人は気づかず、違法なすり抜けをやってしまうとキッチリ反則金を取られてしまいます。

実は道路交通法ではすり抜けという言葉はなく「追い抜き」といいます。

非力な原付バイクでの追い抜きは想像しづらいですが、もしノロノロ運転の車をやむを得なく追い抜くときは「追い抜き禁止の場所」を確認しておきましょう。

• 標識により追越しが禁止されている
• 曲がり角付近で先が見通せない道
• トンネル（片道2車線以上を除く）
• 交差点30m手前（黄色線のある車線）

追い抜き禁止の場所は、追い抜かれる側の原付バイクが知っておくと安全に走れることにもつながるのでおぼえておきましょう。

実は渋滞の列を原付バイクですり抜けるのは事故をしてしまうリスクが高いです。

例えば物損事故の例をあげれば、バイクのミラーと車のミラーが接触する事例は多いです。

あと車と車の間を走行していたら、バランスを崩してこけてしまい相手方の車を傷つけてしまうこともあります。

無理な渋滞のすり抜けは事故の元なのです。

今回は原付バイクの渋滞のすり抜けで違法になるケースをお話しましたが、とくに交差点付近のすり抜けは違反となってしまう可能性があるので控えましょう。

「このくらいのすり抜けなら大丈夫だろう」と軽い気持ちでリスキーな運転を続けていると、いつか警察に止められて反則金を払うことになります。

なるべく無理な渋滞のすり抜けをやらなくてすむように、空いているルートを開拓するなどして安全にバイクを運転しましょう。

この記事を読んだ方にはこちらの記事もおすすめです。

スポンサーリンク

関連ページ

原付の法定速度は30km 守らないとダメ？ バレたら罰金？

原付には法定速度があることはご存知でしょうか？ なんとたったの30kmしか出せない決まりになってます。 知らずに30km以上出してる人、知っていて30km以上出してる人いると思いますが、実際これは守らないとヤバイのか、罰金はあるのか解説したいと思います。

原付のスピード違反は厳しい！ しかし例外もある？

普通運転免許があれば運転できる手軽さが特徴の、原付バイク。 しかし、そんな原付のスピード違反は車よりも厳しいです。 どういう事なのか、詳しく見て行きましょう。

バイクでもオービスが光ると捕まるのか？オービスは何ｋｍ超過で光るのか？

高速道路でスピード違反等を取り締まるために設置されているオービスは皆さんご存知だと思います。 車を運転する方であれば、光らせてしまったことがある方がいるかもしれません。 そんなオービスですがバイクでも光らせると捕まってしまうかどうかを解説します。

原付運転時にノーヘルで捕まった時の罰金はいくらなのか？

原付バイクでも法令によりヘルメットの装着が義務付けられました。 それでも稀にノーヘルで原付バイクを運転している方を見かけます。 中にはうっかりヘルメットを付け忘れていたなんておっちょこちょいな方もいるのではないでしょうか？ では義務化されたヘルメットの装着ですが、付けていなかった場合に警察に捕まった時の罰金はいくらになるのでしょうか？

原付の無免許運転で捕まった場合の罰金の額と法的処置の詳細について

原付の無免許運転で捕まった場合の罰金の金額や法的処置については皆さんご存知でしょうか？ しかし、極まれに免許の更新し忘れた方などが捕まってしまうケースがございます。 そんなうっかりミスをしてしまった方に罰金額や法的処置はどうなるのかについて説明します。

原付バイクでイヤホンすると違反になるの？罰金はいくら？

自転車でイヤホンが禁止なのはご存知だと思いますが、違反すると5万円以下の罰金となります。 ということは、原付バイクもイヤホンしたまま運転すると、自転車と同じく違反になると容易に想像できます。 今回は原付バイクでイヤホンすると違反になるのかと、罰金はいくらになるのか解説します。

原付スクーターの足元にスーツケースを置いて走るのは違反なの？

あなたも自宅から駅まで、原付スクーターの足元にスーツケースを置いて運転しても大丈夫と思っていませんか？ そもそも原付スクーターの足元に荷物を置くのは違法なのでしょうか。 今回は、原付スクーターの足元にスーツケースを置いて走るのは違反なのか解説します。

原付にサンダルで乗ると捕まる？いいサンダルとダメなサンダルがある？

夏の暑い日に原付のためだけに靴を履くなんて嫌だと思った方いませんか？ でも、サンダルで原付に乗ったら捕まってしまうかも…ということも考えますよね。 では実際、原付にサンダルで乗ったら捕まってしまうかどうかお教えします。

普通免許の改正で原付が乗れなくなってしまう？原付の改正も行われる？

普通免許の改正が行われるたびに、気になるのが原付免許についてです 普通免許で原付が乗れなくなったり、乗れる種類が増えたり、様々な噂が流れます。 そんな普通免許は昨年も少し改正されました。 今回の記事では、普通免許の改正にあたって原付に関して変化があったのか解説していきます。

原付の無灯火は捕まるのか？無灯火でも捕まらない場合も？

原付バイクに乗っていると様々な劣化が起こります。 その中の一つにヘッドライト等の電球が切れると言う事があります。 もしも原付で無灯火の状態で運転していると捕まってしまうのでしょうか？