原付は危ない乗り物?知っておくべき危険と対策とは?
原付は手軽に乗れて便利な乗り物ですが、安全性としてはいろいろな危険と隣り合わせなので「危ない乗り物」だと思われがちです。
しかし、これから初めて原付を利用しようとしている方や何十年ぶりに乗る、という方がおられるかもしれません。
そこで今回は、原付運転にはどんな危険があるのか、どのように危険を避けられるのかをご紹介しますので参考になさってください。
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原付はなぜ危ないの?
まずは原付が危ない理由を解説します。
転倒しやすい
原付は車体の重量が軽いので、強い風に煽られたり段差や滑りやすいところでは転倒する危険があります。
転倒するなら大怪我を負いますし、最悪の事態として後続車に接触されて怪我だけでは済まない場合もあります。
転倒の危険を避けるために、天候の悪いときの運転を控えたり路肩や滑りやすい物の上を走行しないようにしましょう。
巻き込まれやすい
原付は道路の左側車線の左端を走行するので、左折する車に巻き込まれる危険があります。
特にトラックなどの大型自動車からは死角に入るので、気付かれず追突される危険もあります。
巻き込まれの危険を避けるために、左折車両の動きに十分注意し死角に入らない位置で停車したり走行するようにしましょう。
あおられる
原付は制限速度が30kmなので、追い越し禁止車線が引かれた道路などでは後続車から迷惑な存在になるため、あおられることがあります。
ついスピードを上げてしまいがちになりますが、焦らず減速したり端に寄って後続車に道を譲りましょう。
原付にはこうした危険は付きものですが、自分から危険を引き起こさないように注意することも大切です。
自分から引き起こす危険とは?
次に原付の乗り方で起きうる危険を説明します。
スピードの出し過ぎ
原付は制限速度が30kmなので、うっかりすると制限速度を大幅に超えてしまいます。
スピードが出ているなら周りの危険に気付きにくく事故を起こしてしまう場合がありますし、接触したときは体が投げ出されて怪我だけでは済まないでしょう。
すり抜け
原付は小回りが利くので、車道が渋滞しているときに路肩を走行したり車の間をすり抜けたくなるかもしれませんが、転倒したり車に接触する危険があるので無茶な運転は避けましょう。
メンテナンス不足
ライトが消えていたりウィンカーが付かなかったりタイヤが擦り減っているままにしているなら、衝突されたり横滑りして事故を引き起こす危険があるので、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
このように、いろいろな危険があることを考えると「やっぱり原付は危ないな」と感じるかもしれませんが、危険から身を守るためにできることはたくさんあります。
原付の危険から身を守るための対策とは?
原付の危険から身を守るための対策としてできることを挙げます。
1. 服装に気を付ける
原付に乗るときは、夏場でも露出の少ない服装をし、安全性の高いヘルメットや手袋を着用しましょう。
⇒原付運転時にノーヘルで捕まった時の罰金はいくらなのか?
⇒原付に乗るとき手袋は必要?手袋をするメリットは?
2. 天気の悪い日は乗らない
雨の日や雪の日など悪天候のときは乗らないようにしましょう。
⇒雨の日は原付に乗らないほうがいいの?乗るときに注意することは?
⇒雪の日は原付に乗らないほうがいいの?乗るための対策はある?
3. 夜間の運転に気を付ける
夜間に原付に乗るときは、目立つ色の服を着たり反射アイテムを身に付けましょう。
4. スピードを出し過ぎない
時間や気持ちに余裕をもって無理な運転をしないようにしましょう。
まとめ
以上、原付の危険と対策についてまとめると
- 転倒を避けるために路肩や滑りやすいところを走行しないようにし、転倒しても身を守れる服装をする
- 巻き込まれを避けるために、左折車両に注意し死角に入らないようにする
- 後続車にあおられたら落ち着いて道を譲る
- スピードの出し過ぎや無理な運転をしない
ということでした。
原付は「危ない乗り物」かもしれませんが、危険と対処法を知っておくなら安心して乗ることができるのではないでしょうか。
危険予測しつつ安全運転を心がけて、原付の良さを味わってくださいね。
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