原付のアイドリングが不安定になると停車中なのにバイクがずるずる前に進んでしまったり、発車時にエンジンがかかりにくくなったりします。

原付のアイドリングが不安定になるのはなぜなのでしょうか？

この記事では、原付のアイドリングが不安定になる原因を探り、それを解決するための調整方法について解説します。

まず原付アイドリングのお話にかかせない、インジェクション車とキャブ車の説明をします。

なぜならインジェクションとキャブの違いで、アイドリング不良の対処法が変わってくるのです。

インジェクション車とキャブ車の違い

• キャブ車（アナログ）：アイドリングが不安定になりやすい。
• インジェクション車（コンピューター制御）：アイドリングの安定性はある。

最近の原付スクーターは、排ガス規制に対応したインジェクションを搭載しており、気温や天候に左右されることがなくエンジンを始動できて、快適に走行できます。

キャブ仕様は古い原付スクーターに多く、季節の気温・湿度に合わせたエンジン調整をしないと調子が悪いときがあります。

以上の特徴をふまえて、原付アイドリングの不安定な原因や調整方法を解説していきます。

原付スクーターで信号待ちをしているときに、波打つようにアイドリングが低くなっている症状があるなら、次の原因が考えられます。

最近のインジェクション原付スクーターの場合、アイドリングが不安定になる原因は、バッテリーが弱っていたケースが多いです。

なぜならインジェクションは、燃調から点火までコンピューター制御していますので、バッテリーが弱るとコンピューターに電気が供給されずアイドリングが不安定になります。

キャブ車でアイドリングが不安定になるときは、現在の気温や湿度に対応した燃調になっていない可能性があります。

もうひとつスクーターに限定するなら、クラッチに交換時期がきている可能性があります。

スクーターを停車させてもクラッチが切れないので、バイクが振動したりエンストすることがあります。

原付スクーターのキャブ車には、燃料と空気を混合させるキャブレーターにアイドリングを調整するネジがついています。

キャブ車のキャブレーター調整は難しくて、下手にさわると壊してしまいます。

季節の変わり目にバイク屋さんでオイル交換するついでに、アイドリング調整をしてもらうといいでしょう。

その一方、最近の主流であるインジェクションの原付スクーターは、すべてをコンピューターで制御しているのでアイドリング調整ができません。

バッテリーを交換しても直らないのなら、コンピューターなどの交換が必要で修理代も高くなります。

以上のことから、部品交換もふくめたアイドリング調整は、キャブ車はそこまで修理代はかかりませんが、インジェクションは高くつく可能性があります。

原付のアイドリングが不安定な原因と、直すための調整方法について解説しました。

キャブ車はアイドリングが不安定になりやすい反面、調整できればアイドリングが回復するので直るのも早いです。

その一方、インジェクション車はアイドリングの安定性がよく、調子がよい時期が続きます。

しかし修理となると高い出費がかかる可能性があるので、状況によってはバイクの買い替えを考えたほうがいいでしょう。

もしバイクの知識が少ないあなたがアイドリングの不調にみまわれたら、まずバッテリーが弱ってないかチェックし必要なら交換しましょう。

それでもアイドリングが改善しないなら、バイク屋に点検をお願いしましょう。

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