原付バイクのミッション車やチューニングを少しかじっている人なら、「ノッキング」という言葉を聞いたことがあると思いますが、実際にどんなケースでノッキングが発生するのかご存知ですか。

ノッキングとはエンジンの内部で発する「金属の打音」のことで、ノッキング音がするエンジンは健康ではないと考えられています。

いわばエンジンからノッキング音がすることはバイクが不調を訴えているともいえます。

加速時のノッキング音は聴覚を集中すれば聞き分けられるかもしれませんし、全開走行時の騒々しいノッキング音はエンジンが破壊される一歩手前かもしれません。

今回は、原付バイクのノッキングの症状と原因！対策方法について解説します。

原付バイクのノッキングの症状、エンジンのノッキング音は低回転と高回転で違います。

・低回転：チリチリ・カリカリ（聴き分けにくい）

・中〜高回転：カンカンと明確な音（エンジンに重篤な症状が迫ってる？）

エンジンのノッキングは、燃料の異常燃焼や早く着火してしまうことで生じますが、なぜこのような症状が出るのでしょうか。

原付バイクがノッキングを起こす原因は次のように考えられています。

・エンジンの圧縮を上げたのにレギュラーガソリンを入れている。

・マフラーを交換したがキャブ調整をしてなかった。

50ccで排気量を変えずにパワーアップするにはハイコンプピストンに交換してエンジン圧縮率を上げる方法があるのですが、燃料をハイオクにしないと異常燃焼や早期点火などからノッキングを起こしてしまいます。

あと抜けのいいマフラーに交換すると燃調が薄くなって、これもノッキングしてしまうことがあります。

ノッキングが出るような状態でバイクを走らすとエンジンの寿命が縮むだけなので次のように対策しましょう。

まずエンジンの圧縮率を上げているならハイオクを入れることと、キャブレーターも汚れてないかチェックして適切な燃調になっているか確認しましょう。

そして必ず試走してノッキング音が出てないか確認し、異常があればノッキング音が出なくなるまで調整と確認を続けましょう。

ふつうの主婦が乗ってるインジェクションの原付スクーターでノッキングが出ることはほぼ無いと思います。

その一方、走り好きの人はコンピュータセッティングが面倒なインジェクションより、キャブ仕様の古い原付バイクでお手軽チューニング「吸排気系の交換」をしてノッキングを起こしてしまう人がいます。

じつはキャブ車は、マフラーとエアクリーナーを交換したらキャブレーターの再調整が必要なのです。

その理由はノッキングが出る原因でご紹介しましたが、本格的にチューニングやるなら次のサイトの「エンジン系のカスタム > キャブレーターのセッティング方法」などで勉強しましょう。

モンキー(Monkey)・エイプ(APE)のカスタム応援サイト｜4ミニ.net

4stのモンキー・スーパーカブをメインとしていますが、2st情報も書かれているので勉強になります。

原付バイクのノッキングの症状と原因や対策方法をテーマにお話しましたが、原付スクーターで日常生活の範囲での利用ならノッキングに遭遇することはないと思います。

ただ原付バイクを改造してパワーを上げるためにエンジンの圧縮上げや吸排気交換をする場合、キャブレーターの調整を適切にしないとノッキングが出る場合があります。

どうしたらノッキングが出るのか下調べしたうえで作業に取り掛かりましょう。

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